代表挨拶
代表 權海虓(クン・ヘヒョ)
2011年3月、日本で東日本大震災が起きました。私たちは、そこにいる同胞のみなさんとウリハッキョの子どもたちがどういう状況なのか心配になりました。どうにかしないと、と思いながら、人々を集め「モンダンヨンピル(ちびた鉛筆=短い鉛筆)」という名をつけ、各地で公演をしながら「ウリハッキョ」の状況を知らせるための活動を始めました。
当時、朝鮮半島を巡る環境は厳しくなりつつあり、いつ戦争が起きてもおかしくない状況でした。私たちの声を人々の心に届けることができるのか不安にもなりました。しかし、「やはりオモニ、アボジたちが繋いできた歴史は間違っていないと、程なく気づくことができました。ウリハッキョの子どもたちをもっと知りたい、韓国社会に知らせていきたいという気持で活動してきた私たちも間違っていない。」と、各界各層の市民の方々が共にしてくれたことにより深く感じました。
あれから8年、今「モンダンヨンピル」は、韓国で堂々たる市民団体として活動していると自負します。朝鮮学校と共にしたいという個人や団体も増えてきました。一番最初に旗を立てた者として責任の重大さも感じています。やるべきことも山のように増えました。時には力にあまることも、大変な時もありました。その度、みんなで笑顔で乗り越えてきました。
「モンダンヨンピル」が歩いてきた道に花が咲き、応援の木が育ちはじめていると思います。大地は揺れても笑いながら歩くことができた原動力は、「朝鮮学校と共にする人々、モンダンヨンピル」その名のとおり「共にする心」であり、「人」でした。韓国で、朝鮮学校を守る活動の主体として、これからもみんなで手をつないで歩いていきたいと思います。
